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9月9日は『菊の節句』重陽(ちょうよう)節です。

【投稿日】2013年09月04日 【カテゴリー】お知らせ  

 福新楼では薄れつつある『季節感』の掘り起こしや発見を、四季折々の行事や暦さらに中国の文化や歴史に『食』をからめて、毎月一回程度お伝えしております。  『季節感』をまず大人の方には思い出していただき、また子どもたちには体験してもらい、この『季節感』の伝承がより豊かな生活につながればと思います。  なお、遊び心も大切にしたい部分でございますので、新暦や旧暦にとらわれることなくお伝えすることを前提にしておりますことをご了承ください。  

【 五節句とは 】
九月九日の重陽(ちょうよう)は、平安時代に中国から日本に伝わった五節句の中のひとつですが、他の節句と比べ現在は馴染みの薄い節句となっています。五節句は、十一月を除く奇数月の月と日の数が重なった、一月一日の元旦(後に七日の人日(じんじつ)に移行)、三月三日の上巳(じょうし)、五月五日の端午(たんご)、七月七日の七夕(しちせき)、そして九月九日の重陽(ちょうよう)となります。古来より、中国人は数字で縁起を担ぐ習慣があり、特に奇数を縁起の良い「陽」数として尊び、月と日の「陽」数が重なる日を更におめでたい日として節句に定め祝いました。その陽数の中でも最大数の「九」は最強とされ、その最強陽数を重ねた九月九日を最も縁起が良い「重陽」の節句として大切にしてきました。例えば、皇帝が住んだ故宮の部屋数は千九百九十九間あるとされ、九九は「久久」と同音で、「長長久久」を意味し、永久の平安を願ってその数になるまで建築され続けたとされています。また、現在でも中国圏では縁起が良いとして九月九日に婚姻手続をするカップルが多いそうです。

【 菊の節句 】
節句では、その季節の旬の植物の生命力をもって邪気を祓い、健康を祈願する習慣があります。一月七日は「七草」、三月三日は「桃」、五月五日は「菖蒲」、七月七日は「笹」、九月九日は「菊」がその効力を持つ植物とされています。中国から日本に伝わった節句は、長い年月を経て日本古来の習慣や行事と相まって定着しましたが、重陽のように失われゆく節句もあります。江戸時代までは中国と同様に菊を愛で、菊花を浮かべた酒を飲む習慣が盛んであったとされています。しかし、明治になると旧暦から新暦に移行し約一ヶ月前倒しの季節のズレが生じました。菊の節句に菊が咲かないでは興ざめで、徐々に重陽の節句自体が馴染み薄いものになっていったとされています。菊花は、漢方生薬として用いられ、頭や目の熱を取り、めまい、皮膚炎、風邪など効果があるとされています。まだまだ残暑厳しいなか、今では年中栽培されている菊花のパワーを借りるのも良いかもしれませんね。

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