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本日、10月9日は『十三夜』です。

【投稿日】2011年10月09日 【カテゴリー】お知らせ  

福新楼では薄れつつある『季節感』の掘り起こしや発見を、四季折々の行事や暦さらに中国の文化や歴史に『食』をからめて、毎月1〜2回程度お伝えしております。

『季節感』をまず大人の方には思い出していただき、また子どもたちには体験してもらい、この『季節感』の伝承がより豊かな生活につながればと思います。

 なお、遊び心も大切にしたい部分でございますので、新暦や旧暦にとらわれることなくお伝えすることを前提にしておりますことをご了承ください。

**** 本日は『十三夜』です ****

本日、福新楼の2Fレストランでは、『豆名月』にちなんだささやかな自家製豆菓子をお召し上がりいただいております

十三夜のお知らせ

十三夜のお知らせ

【 二度のお月見 】

日本では、秋に二回名月を鑑賞する習慣があります。最初は旧暦八月十五日の「十五夜」(今年は新暦九月十 二日でした)で、二回目は旧暦九月十三日の「十三夜」で本日となります。十五夜は中国の「中秋節」に満月 を愛でる観月習慣で、平安時代に日本の宮中に伝わり盛大に観月会が行われました。十三夜は日本で生まれた 風習で宇多法皇(八六七〜九三一年)が満月二日前の少し欠けた月を愛で、「無双」と賞したことがその始まり とされています。両者の月見の間隔は一ヶ月も無く、このような場合にはどちらかの月見の習慣が廃れたりす るものですが、幸いな事に十五夜に月見をしたら必ず十三夜にも月見をしないと縁起が悪いとする「片月見」 風習が古くに生まれたために、どちらの月見の習慣も失われずに済んだのではないかとされています。十五夜 は里芋などの収穫時期で「芋名月」、十三夜は芋類よりも収穫が遅い栗や豆の時期で「栗名月」「豆名月」と 呼ばれます。

【十三夜にまつわる話し】

十三夜

十三夜

前出の宇多法皇の話しはほんの一説で、「十三夜の月見」の発祥にまつわる話しは多々あります。面白い話しでは、菅原道真公(八四五〜九〇三年)にまつわるものがあります。公を代表する歌に「十三夜」というそのままズバリの歌があります。九月十三日に太宰府で開かれた観月会の席上で、公がその時の月を観て「月の光が鏡のようだ」と詠んで有名となった歌です。この歌により十三夜に月見をする習慣が広まったとされています。しかし、ある学者の方の研究によると、実際に観月会が開かれたのは九月十五日で、十三夜とされたのは「日付間違い」であったとされる確率が高いそうです。もちろんその時に詠まれたされる十三夜月の少し欠けた月は実は十五夜月の満月だったということにもなります。約千二百年前に誤って伝わった「単なる日付間違い」の情報が、今日の伝統ある習慣に繋がっていると思うと何か不思議な気持ちがします。

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